Feb.02.2024|LOCATION PHOTO
PHOTO : KATO
今が人生。という言葉。
森山直太朗さんの歌にもありますが、私が大切にしている言葉です。
過去でも未来でもなく今。
今を生きよう、と、2024年のはじまりに友人からもメッセージをもらいました。
・
私事になりますが、昨年の秋に義父が亡くなりました。
大病を患い自宅療養中でしたが、違う病気が発覚し半年あまりで旅立ちました。
未だに義父がいない毎日に実感が薄く、辛く怒涛の日々を思い返すことがあまりできずにいます。
春にみんなで娘の七五三をお祝いしたばかり。
外食になかなか行けない義父の為、自宅に板前さんに来ていただき、大切な人たち大集合でわいわいと。
最高の1日を過ごす事ができました。
桜の散る暖かな春の光、立派に成長した娘の姿、みんなの笑顔、あちこちから聞こえる賑やかな声。
写真を見ると今も鮮やかに蘇ってきます。
その日の記録は相方の戸田にお願いしました。
嬉しい気持ちが詰まった写真は、幸せが形になったそのものでした。
集合写真は見えるところに飾って、義父や大切なみんなのことを思い感謝をします。
奇跡とも言えるこの集合写真は、紛れもなくわたしたちの宝物になりました。
義父の遺影には、oiwai記念館で私が撮影した笑顔の夫婦写真。満場一致で決まりました。
『俺はこっちでうまくやっているよ。そっちも頑張れ!』って言ってもらえるような、優しくお茶目に、ちょっと悪戯っぽくガハハと笑っている写真。にっこりではなく、ガハハです。
見た人がみんな、いい笑顔だ、いい写真だ、つられて笑ってしまうって言ってくれて、その度に疲弊していた義母が嬉しそうにしていました。
納骨が済んだ今も、自宅でガハハとみんなを見守ってくれています。
笑顔の遺影っていいな、としみじみ思いながら手を合わせています。
・
過去には戻れないし、未来のことはわからない。
今が人生。今ある愛おしい日々を味わいながら感謝して生きていく。
写真がそっと寄り添って、示してくれる。
それを噛み締める日々です。
写真を残すことをお手伝いできて幸せです。
病室やご自宅での撮影や、特に何もない日常など、気軽に相談していただけると嬉しいです。
// #加藤麻希